多言語に対応するサイトのための言語アノテーション rel=”alternate” hreflang=”x”

公開日:2017.03.10

複数言語対応サイトでのSEO設定について

外国語ページのあるサイトを展開している場合、適切な設定を行っていないと検索エンジンから低い評価を受けてしまう可能性があります。
今回は、検索エンジンが多言語サイトをどのように扱っているのか、そして最適な設定方法について検討していきます。

パンダアップデートの導入以来、サイト内における重複コンテンツ対策の重要度が上がっています。今回は複数言語向けにWebサイトを作っている場合における検索エンジン向けの設定(アノテーション)をご紹介致します。

対象サイト

本設定が必要なサイトは、一つのコンテンツを複数言語で提供しているサイトです。日本語で作成したコンテンツを韓国語や中国語、英語等に翻訳し、公開している場合は以下の2つの理由からパンダアップデートに捕捉される可能性があります。

1. 言語を無視するとコンテンツの独自性が低い(自動翻訳ツール等で不正にページを量産していると判断されるリスク
2. アメリカ・イギリス等、国別でページを分けている場合(翻訳関係なく同一コンテンツが生成されるリスク)

1に関しましては現状該当しているケースは未確認ですが、今後検索エンジンの言語解析能力が向上するに伴い、独自性の低いページと判定される可能性があります。

2に関しましてはバーバリーの米国サイトがインデックス削除された事例等、国別でページを分けている際に重複コンテンツ扱いされてしまった事例が出ております。

設定方法

Googleのガイドライン内のrel=”alternate” hreflang=”x”についてによれば、以下の2種類の設定方法があります。

1. headタグ内に別言語のページを指定したタグの設置
2. HTTPヘッダーを使用した別言語ページ指定

運営しているサイトのURLが下記のような場合、上記1・2をどのように設定すれば良いかそれぞれ確認しましょう。

■デフォルトサイト
Topページ:http://jg-seo.com/
会社紹介ページ:http://jg-seo.com/company/

■日本語サイト
Topページ:http://ja.jg-seo.com/
会社紹介ページ:http://ja.jg-seo.com/company/

■米国向け英語サイト
Topページ:http://us.jg-seo.com/
会社紹介ページ:http://us.jg-seo.com/company/

■英国向け英語サイト
Topページ:http://uk.jg-seo.com/
会社紹介ページ:http://uk.jg-seo.com/company/

headタグ内に別言語のページを指定したタグの設置

各ページのheadタグ内に以下のように設定します。全世界のユーザー向けのデフォルトページでは、デフォルト言語であることを指定する「x-default」のアノテーションを追加する必要があります。

■デフォルトサイト
Topページ:http://jg-seo.com/
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/” />

会社紹介ページ:http://jg-seo.com/company/
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/company/” />

■日本語サイト
Topページ:http://ja.jg-seo.com/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/” />

会社紹介ページ:http://ja.jg-seo.com/company/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/company/” />

■米国向け英語サイト
Topページ:http://us.jg-seo.com/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/” />

会社紹介ページ:http://us.jg-seo.com/company/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”http://uk.jg-seo.com/company/” />

■英国向け英語サイト
Topページ:http://uk.jg-seo.com/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/” />

会社紹介ページ:http://uk.jg-seo.com/company/
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”http://jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”http://ja.jg-seo.com/company/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”http://us.jg-seo.com/company/” />

HTTPヘッダーを使用した別言語ページ指定

httpヘッダーに以下のように設定します。

Link: <http://jg-seo.com/>; rel=”alternate”; hreflang=”x-default”
Link: <http://ja.jg-seo.com/>; rel=”alternate”; hreflang=”ja”
Link: <http://us.jg-seo.com/>; rel=”alternate”; hreflang=”en”
Link: <http://uk.jg-seo.com/>; rel=”alternate”; hreflang=”en-US”

まとめ

Webの利点を利用して海外進出を考えている企業は多いと感じています。苦労してコンテンツを翻訳しても重複コンテンツになってしまった…といった事態に陥らないためにも、今回ご紹介した多言語用アノテーションを設定することを推奨致します。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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